担当医師からのメッセージ
泌尿器科について
泌尿器科は、腎臓・膀胱・前立腺・男性生殖器等を診療する診療科です。おしっこが出にくい(排尿障害)、トイレが近い(頻尿)、おしっこに血が混じる(血尿)等の泌尿器科疾患を疑う症状がございましたら、まずは外来診療へお越しください。
外来診療時間
診療日
※診療体制は変更になる場合があります。
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メッセージ
津山で生まれ育ち、医学部卒業後の2011年に岡山大学泌尿器科へ入局し、 その後は中四国の総合病院で研鑽を積み、2019年4月より前任の津山中央病院へ赴任いたしました。津山中央病院ではおよそ5年間勤務し、ロボット支援手術、腹腔鏡手術、レーザー手術、がん薬物治療など、最新の泌尿器科医療を地元で提供できるよう励んでまいりました。ロボット支援腹腔鏡下手術では県北では初めて、県内では5施設目となるロボット支援下腎部分切除術(RAPN)を導入、執刀いたしました。
これまで行ってきたロボット支援下手術や、腹腔鏡手術など総合病院でしか提供できない医療にやりがいも感じていましたが、ここ津山市を中心とする県北の泌尿器科医療の現状を肌で感じるようになりました。県北医療圏は非常に広大であり、津山市の他に隣接(近接)する真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、美咲町に加え、新見市、赤磐市北部、久米南町、西粟倉村、佐用町(兵庫県)も含めた、12市町村、約30万人をカバーしなければいけません。この医療圏の中で泌尿器科常勤医がいて、かつ入院可能な医療機関は前任の津山中央病院を含めわずかであり、必然的に手術、入院、緊急対応が必要な患者さんはそれらの限られた病院に集中する状況となり、時には時期を逃し、適切な医療を提供することが困難なこともありました。また男性の罹患率1位といわれる前立腺癌や、近年増加傾向にある腎癌は自覚症状に乏しく、時には受診された際に病気が進行してしまっていることもあり、早期発見の重要性を再認識し、地域密着型の当院であればそのお力添えができるのではないかと考え、泌尿器科を開設に至りました。
開設にあたり、早期発見を重視しておりますので最新のMRI画像検査装置を導入し、組織検査も含めた精密検査・診断を当院で行うことができます。常勤医は私1人ですが、手術棟も増築しましたので、前立腺肥大症や尿路結石など良性疾患のレーザー手術、膀胱癌の経尿道的手術もすべて行うことができます。レーザー機器・内視鏡機器も最新のものを揃えており、安心して治療を受けていただける環境にあります。また前立腺癌や腎癌は、今後も週1回津山中央病院で私も手術治療に携わるため、当院での診断後、連携する津山中央病院と補完しあいながら、患者様お一人お一人に適切な医療を提供できるようにしていきます。
長々となりましたが、まずは気軽に相談できるかかりつけ医として、少し相談しづらい❛泌尿器科❜という敷居を下げるべく、地域の皆様のお役に立てるよう精進してまいります。ぜひ、今少しだけでも気になる排尿に関することや病気への不安などありましたら、お声がけください。
【最新レーザーセラピーシステム装置】
❝ホルミウム・ヤグ❞という レ ーザーを用いて、尿路結石症や前立腺肥大症などの泌尿器科疾患に対する治療が可能となります。従来に比べ出血量を抑え、手術時間を短縮できるのが特長です。この特長により患者さまの負担を軽減し、より安全で確実な治療が提供できます。
Lumenis Pulse™ 120Hは、MOSES™(モーセズ)テクノロジーを実装した最新レーザーシステムで、県北では当院が初導入です。従来のレーザーシステムよりも破砕効率の高い尿路結石手術や、より低出血・短時間の前立腺肥大症手術が可能となります(MOSES™モードを用いた場合)。
レーザーを用いた泌尿器科治療
経尿道的尿路結石破砕術(TUL)
尿管鏡という細い内視鏡を尿道から挿入し、尿管または腎臓にできた結石をレーザーで砕きます。細かくした結石の破片は手術中に体外へ取り出すことができます。
ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
内視鏡を尿道から挿入し、肥大した前立腺組織(内腺)をレーザで外腺からくり抜きます(核出)。核出した内腺はモーセレータという機器で細切・吸引して体外へ摘出します。