感染症内科
担当医師からのメッセージ
「感染症」とは、細菌・ウイルス・真菌・寄生虫などの病原体が私たち人間の体に入り込むことにより起こる病気です。
古来より感染症は人々にとって身近で、死因の多くを占めていました。しかし近代微生物学が確立する以前は、「熱が出て人が死ぬ」といった現象の理解だけで、病原体が体の中に入って病気を起こすということはわかっていませんでした。偉大な先人のおかげで、私たちは感染症の原因を知ることができ、治療も手に入れています。現代の日本では、衛生状態の改善と抗菌薬の登場により感染症が原因で命に関わることは昔より格段に少なくなったとされています。しかしながら、2020年からのコロナ禍により、私たちの生活の中で「感染症」「感染対策」を意識する機会が劇的に増えました。
感染症内科は「熱がでる病気」「感染症が疑われる病気」の診断・治療を担当します。感染症の診療自体はどの科の医師も行いますので、感染症内科でなければできない診療というのはありません。「熱があって感染症が疑われるのだけどその原因がすぐにはっきりしない」時や、「血液の中から病原体が検出された」時などが感染症内科の主な出番です。臓器を限定せず全身を診て感染症の診断・治療を行います。必要に応じて他の医療機関・診療科と連携しながら診断・治療をすすめていきます。
新型コロナウイルス感染症や性感染症の診療も担当しています。感染症に関係することでご心配なことがあれば、診察時にご相談ください。

感染症内科 大重和樹(おおちょうかずき)

感染症内科専門医・総合内科専門医

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