休日の過ごし方
私は家族と過ごす時間が好きで、天気が良い日には庭でBBQをしたり、身体を動かす事も昔から好きなのでお父さんとキャッチボールをしたりしています。それと、家族の一員であるサンちゃん(猫)と外に散歩に行ったり一緒にゴロゴロして過ごす時間も最高に幸せです。
今の職種を目指したきっかけ
私が作業療法士を目指そうと思ったきっかけは小学6年生の夏休みの時でした。祖父の家に遊びに行った時、手足が不自由になった祖父のリハビリを初めて見た時です。会いに行った時はいつも寝ているか、座ってテレビを見て過ごす姿を見る事がほとんどでした。しかし、リハビリをしている時は起き上がる練習、立ち上がる練習など、幼い頃の記憶ですが私の知らない祖父の姿を見て、その時の私は「じいじ、こんな事できるんじゃ!どうやって立ったんだろう?リハビリの人はすごい力持ちなのかな?」と普段の祖父とは違い、私ができないと思っていた事ができていたことに衝撃を受けたことを今でも覚えています。祖父にとって何ができるようになったら生活しやすいのか、祖父だけでなく、一緒に暮らす祖母の事も考えて接してくださる作業療法士さんに感動し、私も「祖父のような方の役に立ちたい!」と思うようになったことがきっかけでした。
祖父に優しく寄り添い工夫された関わりで祖父を笑顔にする作業療法士さんのように、私も作業療法士となった今、一人ひとりの患者さんの気持ちにしっかり寄り添い、その人らしい生活が送れるように支えられる作業療法士でありたいです。
今の業務内容
患者さんが退院後、自宅や施設で過ごされるなかで必要となる動作を考えながら、主に運動療法を中心に行っています。運動療法とは平行棒や歩行器を使った歩行練習、入院生活で筋力が落ちないようにマシンを使った筋力強化運動、関節可動域運動などです。また、認知機能の維持、向上や入院生活での不安な気持ちなど精神面でも支えられるように折り紙を一緒に行いながら楽しくリハビリできるように心がけています。
仕事のやりがい
リハビリでは一人ひとりの患者さんと関わる時間が多いため、たくさんお話を聞かせていただいたり、入院から退院までの変化が感じられる職業だと感じています。
入院生活は患者さんにとって、不安で緊張感もあると思いますが、リハビリをしながらお話しするなかで、だんだんと表情が明るくなる瞬間があり、「ありがとう!」「またお願いします!」など表情が和らいだり感謝の言葉をいただける時は私にとって作業療法士になって良かったなと思える瞬間です。
職場の雰囲気
私は初めて社会人として働くため、学生の頃の実習とはまた違う緊張感を持ちながら入職しました。初めは、どこに何があるのか、カルテの打ち方など慣れない事ばかりでしたが、先輩方みなさん優しく接してくださって、なんでも相談しやすい環境です。毎日、笑いが絶えない職場で本当に素敵な先輩方に支えられています。
記憶に残るエピソード
私が入職して初めて担当させていただいた患者さんとの関わりです。入院生活という普段とは違う環境の中での不安と苛立ちがあり、「早く退院したい、リハビリはしなくても動ける」と思う気持ちが強く、初めはリハビリを受け入れてもらえませんでした。そこで、リハビリができなくても毎日、部屋に行き話をするだけでも続けてみました。毎日関わる中で表情や会話に少しずつ変化がみられ、「リハビリに行ってみようか!」と言ってくださった時は本当に嬉しかったです。それからは、「先生が来るのを待っていました!ありがとう!」などの言葉をいただき、作業療法士の仕事は身体機能を向上の前に、まずは患者さんの気持ちに寄り添い信頼関係を気づく事が大切だと改めて感じました。
今後の目標
私は必ず叶えたい夢があります。それは訪問リハビリで作業療法士として働くことです。
病院の中で働く時とは違い、実際に患者さんが生活している自宅に行かせていただきます。患者さんが普段生活している家での動きを理解した上で、どのような能力の維持・向上が必要になるか、環境は整っているか、患者さんが安全に楽しく暮らせるために多職種との連携も大切になると思います。先輩方より教示を受け、これからも夢に向かって取り組んでいきたいです。
私にとって「母の手」とは
私にとっての「母の手」は、「温もり」「安心感」を感じます。そっと触れているだけで痛いところが治ったり不安に感じる事が自信に変わったり、母の手は魔法のような存在です。そんな母の手のように、患者さんにもそっと寄り添い、手の「温もり」から感じる「安心感」を与えられるような関わりを目標にしています。
将来、一緒に働くあなたへ
石川病院はリハビリの仲はもちろん、多職種との連携も優れており、なんでも相談しやすい環境です。先輩方の知識も豊富で技術も高められる職場でもあります。みなさんも一緒に素敵な作業療法士を目指していきましょう!
院長先生について
院長先生とは担当患者さんのリハビリ方針についてご相談する事がありますが、いつも笑顔で接してくださり、明確な指示をくださるので、新人である私も安心して患者さんにリハビリを提供する事が出来ています。
また、院長先生が毎朝、患者さんの部屋を訪ねて声をかけられる場面を拝見する事があり、患者さん一人ひとりに真摯に向き合っているお姿は素敵だなと感じています。